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東京の翻訳会社トランスファクトリー!
SNSやインターネットが発達し、海外とのビジネスチャンスが増えました、海外からの観光客をターゲットにした事業を展開している会社も多いです。海外と関わる機会が増え、翻訳を外注している企業も増えています。翻訳を依頼する際の注意点などこれから翻訳を外注する方に向けて翻訳とはなにか、翻訳の種類を併せてご紹介します。
1そもそも翻訳とは?
翻訳は、言語を別の言語に置き換えることをいいます。よく通訳と混同されるのですが翻訳は文書を他の言語にしますが、通訳は会話や話している言葉を別の言語に置き換えるものです。翻訳では契約書やマニュアル、Webサイトなどが別の言語に置き換えられます。
また、翻訳には企業がビジネスを行うために文書を邦訳する産業翻訳、小説や書物が翻訳される出版翻訳、ドラマや映画などを翻訳する映像翻訳の3つがあります。
1.1翻訳の起源
翻訳が始まったのは、紀元前だといわれています。文献に残されているわけではないため、正しくいつからあったかはまだわかりません。恐らく紀元前ではないかと推測されています。同じ家族や部族内では同じ言語を使っていたため、翻訳は不要でした。しかし、他の部族や民族と出会い、自身が使用しているコミュニケーションでは通じないため、翻訳が必要になりました。
他の部族と出会ったことから5万年くらい前ではないかと考えられています。5万年前にホモサピエンスがアメリカで生まれた後にヨーロッパへ進出したあたりです。言葉だけでなく、手話やジェスチャーなども交えて意思疎通が行われていたことが考えられています。翻訳は本来、文書ですが他の言語に置き換える作業の起源の始まりは、この時です。
本来の翻訳の始まりは漢語を日本語に翻訳したことがあげられます。漢語を日本語に翻訳した文献がたくさん残っています。どの文献が最も古いかまではあわりませんが、大陸で使われていた文献が日本に渡り、日本の僧侶が日本語に翻訳していたと推測されています。
特に、仏教関連の教典などが日本語にされていました。その後漢語だけでなく、他の言語も翻訳されるようになりました。日本の外国といえば中国だったのですが、江戸末期以降は英語、オランダ語、フランス語などの言語が日本語化されたことを受けて西洋の文化に大きく影響を受け始めました。日本は海に囲まれていてすぐに外国に行けるわけではないことから、海外の知識を得るときは書物を読んでいました。このことから翻訳が盛んになりました。日本での翻訳が繁栄したのはこの時期です。
現在、数多くの海外の本や文献が日本語へ翻訳されています。日本翻訳技術は、他の国と比べて発達しています。他の国は外国に行って、知識を得ることができたため、翻訳に頼らなくてもよかったからではないでしょうか。日本人が外国語を習得する際に話すことよりも、書く能力が長けているのはここから来ていると考えられています。
2翻訳会社の現在と歴史
現在、日本には約2,000社ものの翻訳会社が存在しています。これはすべてが大きい会社ではなく、個人の翻訳者でも会社登録をしていたら法人として扱われるため、個人の法人もカウントされています。実は2,000社のうち、約80%が法人の個人翻訳者で、残りの20%が翻訳会社だといわれています。個人で翻訳をしている方が圧倒的に多いです。
日本の翻訳の始まりは漢語ですが、江戸末期以降に翻訳がさかんになりました。日本が開国し、明治時代に移るにあたって西洋文化をたくさん取り入れたことで、翻訳作業もより盛んになりました。まだこのことは会社がなく、個人で語学力がある人が翻訳作業を行っていました。大学の教授や政府で働いている英語ができる人が翻訳作業を担っていました。
翻訳会社ができはじめたのは第二次世界大戦後です。次々と翻訳会社が設立されて、今にいたります。海外の文献だけでなく小説や雑誌、新聞、マンガなど今日ではさまざまな書物が翻訳されています。翻訳会社ができたことによって、さまざまなジャンルの書物が翻訳されるようになりました。
1962年に設立された翻訳会社では、現在は翻訳だけでなく通訳業務も行われています。多くの大手翻訳会社は多言語の翻訳業務ができます、中には100言語以上翻訳できる会社もあります。ただ気をつけなければならないのは、言語によって翻訳のできに差があることです。100言語翻訳できたとしてもメインに取り扱っている言語以外のマニアックな言語との翻訳の質は変わってきます。その会社でどれくらい依頼したい言語が扱われているか確認したほうがよいでしょう。
翻訳はマニュアルで翻訳者が作業していきましたが、2010年以降はソフトウェアによる自動翻訳が出てきました。自動翻訳が出てきたばかりは翻訳の質がよくないといわれていましたが、現在は改良を重ね翻訳の精度が上がっています。複雑な文章は難しいですが、簡単な文章であれば自動翻訳で問題ありません。今後さらに自動翻訳の性能が良くなったら複雑な文章も自動翻訳でできるようになるかもしれません。
3翻訳の種類
翻訳に大きく分けて3種類あります。翻訳を依頼する際に言語が対応しているかどうかを確認する必要がありますが、翻訳の種類も関係していきます。翻訳を外注する際は、翻訳してほしいものと、得意としている翻訳の種類が一致するところに依頼するとよいでしょう。翻訳には「出版翻訳」、「技術翻訳」、「メディア翻訳」の3つがあります。
3.1出版翻訳
出版翻訳は言葉のとおり、本や書籍を翻訳したものです。雑誌や新聞などの記事、原稿なども出版翻訳にあたります。翻訳を手がけた原稿は出版され、依頼主は出版社のケースがほとんどです。出版翻訳で扱われる文書の種類は下記の6つです。
- 小説などの文芸作品
- ビジネス書
- 専門書
- ノンフィクション
- 雑誌の記事
- 新聞記事など
出版翻訳では、ただ翻訳するだけではなく表現力が求められる特徴があり、専門的な知識やリサーチ力も必要です。小説などの文芸作品はただ訳すだけではなく、その小説に合う世界観になるように言葉を選びます。著者の考えや思いを汲み取り、本文に近いニュアンスで訳す必要があります。
3.2技術翻訳(産業翻訳)
翻訳で最も取り扱われているのが技術翻訳です。産業翻訳ともいわれ、契約書やカタログ、資料といったビジネスに関わる書類や発表に使う論文というように研究者が扱う文献の翻訳など幅広い翻訳をさします。技術翻訳で取り扱われる文書一覧は下記のとおりです。
- 社内文書・報告書
- 仕様書
- プレゼンテーション資料
- パンフレット・カタログ
- 製品のマニュアル
- 現場の作業マニュアル
- 特許明細書
- 学術論文・レポートなど
技術翻訳は取り扱われる文書の種類が多く、同じ社内文書でも業種が異なれば内容が全く違うため、専門的知識も必要な特徴があります。契約書などは法律に関する知識がないと訳せないこともあります。
論文などの文献を訳す際は、専門分野の知識やリサーチ力が必要です。翻訳会社によって得意とする対応言語がありますが、文書の種類や職業の分野などにも得意、不得意があるため、依頼したい分野や文書の実績が多い翻訳会社を選ぶとよいでしょう。
3.3メディア翻訳(映像翻訳)
メディア翻訳は映像翻訳と呼ばれることもあり、映像媒体を翻訳します。たとえば海外映画の翻訳などがメインで、字幕や吹き替えはメディア翻訳にあたいします。翻訳されたものは映画館で上映されたり、DVDとして販売されたり、インターネットで配信されたりします。メディア翻訳で扱われる映像の種類は下記です。
- 劇場で上映する映画
- テレビで放送される映画
- パッケージソフトの収録映像
- 企業のPR動画
- ゲーム
メディア翻訳は、さらに細かく翻訳したものが声優によって吹き替えられる「吹き替え翻訳」と、翻訳したものを映像に表示させて字幕を作る「字幕翻訳」の2つに分けられます。吹き替えでは、元の映像の口の動きと違和感がない言葉を使って翻訳しなければなりません。字幕翻訳では、短い時間で文字が読めるように、1秒に表示できる文字数などが決まっています。視聴者が短時間で理解できるような言葉を選ぶ必要があります。
翻訳会社に依頼される翻訳のほとんどが出版翻訳か技術翻訳であり、メディア翻訳の割合は非常に少ないです。また、最近ではゲーム翻訳も増えてきています。海外でも日本のゲームが評価され、海外からも日本にたくさんゲームが入ってきています。そのため、ゲーム翻訳の需要が高まっています。
4翻訳を外注した際にかかる費用
英日翻訳は、英語原稿の1ワードあたりの料金で掲載されていることが多く、日英翻訳は和文原稿1文字あたりの料金です。言語によっても需要と供給が追いついている英語や中国語は単価が安く、翻訳者が少ないマイナーな言語は単価が高いです。
言語によっては日本語から英語、英語から別の言語というように英語を介して翻訳されることもあります。英語を介して2段階で翻訳することになるため、料金や納期が倍近くかかります。
他にも、業者によっては納期を急いでほしいと依頼すると「特急料金」が加算されます。たとえば翻訳料金の20%が特急料金として上乗せされることもあります。またチェック料金は、一般的に翻訳料金に含まれていますが、ネイティブチェックやダブルチェックを依頼した場合は、別でチェック料金を支払う必要がある会社もあります。
さらに、最低料金を設定している翻訳会社もあります。たとえば原文が200字で5,600円の翻訳料金で、最低料金は10,000円に設定されていた場合は10,000円を支払う必要があります。文字数が少ない場合は、最低料金が設定されているかどうかを確認しましょう。
5翻訳を外注する際に注意すべき点
翻訳を外注する際に注意すべき点は下記の4点です。
- 自身が依頼したい言語が対象かを確認する
- 翻訳を依頼する文書の分野実績があるかどうかを確認する
- ネイティブチェックできる人がいるかどうか
- 翻訳したい原文が確定してから依頼する
5.1自身が依頼したい言語が対象かを確認する
翻訳会社によって対象言語は異なります。自身が依頼したい言語を取り扱っているかどうかを最初に確認しましょう。そして、なるべく翻訳会社は1つに統一するようにしましょう。対象ではないからといって、別の会社に依頼するのはよくありません。文章の言い回しなどの特徴には、人によって差があるからです。別の会社に依頼すると使う単語なども異なるため、言い回しや使う単語統一するためにもまとめて依頼するほうがよいでしょう。
5.2翻訳を依頼する文書の分野実績があるかどうかを確認する
対象の言語を確認したら、次は実績を確認してください。依頼したい翻訳に関する分野や、文書の実績やある翻訳会社を選びましょう。同じ業界の翻訳実績があれば、少しはその業界知識があるためおすすめです。
5.3ネイティブチェックできる人がいるかどうか
翻訳する際はやはりその言語のネイティブがチェックするほうが、正確で自然な翻訳ができます。ネイティブがチェックするかどうかもひとつの判断基準となるでしょう。
5.4翻訳したい原文が確定してから依頼する
たとえば原文が10,000字のように多い場合は、すべてを訳す必要がない場合もあります。その場合は、訳すところと訳さないところを決めてから依頼しましょう。文字数が減れば、その分コスト削減にもつながります。翻訳用に訳したいところだけをまとめた原稿を作成するとよいでしょう。トランスファクトリーでは、翻訳だけでなく、印刷サービスやテープ起こしなども行っております。翻訳会社選びにお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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